2008年2月15日金曜日

子供救おう、ペットボトルのキャップ集め 益金、途上国でワクチンに

レラカムイ北海道を運営するファンタジア・エンタテインメント(札幌)は昨年12月からファンの協力でペットボトルのキャップを集め、海外の恵まれない子供たちにポリオワクチンを送る社会貢献活動をしている。観客が持ち寄ったキャップを試合会場で回収し、その売却益を購入資金にする取り組み。キャップ800個がワクチン1人分(20円)に相当し、今月12日までに60人分となる約4万8000個が集まった。(根本 剛)  かつて子育て支援事業に携わっていた同社の水沢佳寿子社長が「将来を担う子供たちに向けた活動を」と発案。昨年12月8日の三菱電機戦から札幌月寒アルファコートドームに回収箱を設置した。  今月9日に同ドームで行われたアイシン戦。会場にはキャップを詰めたビニール袋を持参するファンの姿が目立った。  この日は同社が、キャップ50個以上を持参すると2月29日のパナソニック戦(同ドーム)のチケットと交換する「エコカムイプロジェクト」を企画。試合前には佐藤濯主将がファンと握手をしながらキャップを受け取り、同日だけで382人が持ち寄った計2万1948個を回収した。  夫や子供の協力で400個を集めた札幌市の主婦竹田千恵子さん(38)は「資源ごみとして出しているペットボトルのキャップがワクチンの購入資金になると知り良いことだなと思った」と話した。  回収したキャップはシーズン終了後、エコキャップ推進協会(横浜市)に送られ、リサイクル業者に売却。益金が日赤などを通じて発展途上国のワクチン購入資金にあてられる。今回のプロジェクトに一役買った佐藤主将は「このような活動をレラカムイから発信して、他のチームも恵まれない子供たちのためのチャリティーなどをやってくれるようになるといい」と語った。  レラカムイファンには子供が多い。環境改善や世界の子供たちの救済につながる活動の大切さを知ってもらう狙いがあり、キャップ回収は来季以降も続ける。水沢社長は「今後もスポーツを通じて子供たちの心を育てたり、学べる機会をつくっていきたい」と話している。

(北海道新聞より引用)

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