札幌市東区の無職阿部金雄さん(73)が自宅で育てているアフリカ原産のアデニウムの実がはじけ、種をつけたふわふわの綿毛が、鮮やかなピンクの花の間から顔をのぞかせている。
アデニウムはキョウチクトウ科の低木で「砂漠のバラ」と呼ばれる。北大植物園によると、寒さに弱いため、道内では花を咲かせることはあっても実を結ぶことは珍しいという。
阿部さんは二十年ほど前に買った苗木を、日当たりの良い室内で育ててきた。アデニウムは高さ二メートルほどに成長。毎年花をつけてきたが、今年は初めて実が一つなり、膨らんだ実は今月五日に、いっきにはじけた。
四十五年前に通りがかったビニールハウスでアデニウムの花を見かけ、その魅力に取り付かれたという阿部さん。「わが子のように育ててきたかいがある」と「努力の結実」を喜んでいる。
(北海道新聞より引用)
0 件のコメント:
コメントを投稿