原爆症認定基準の見直しを求め、札幌、東京など十五地裁に約三百人が提訴している集団訴訟の原告・弁護団は十一日、国会内で舛添要一厚生労働相と面会、基準の抜本的見直しと訴訟の早期解決を求めた。原告団が舛添厚労相に面会したのは初めて。
原告側は全国原告団長の山本英典さん(74)ら十二人が参加。山本さんは、現行の認定制度を批判、原爆症患者を広く救済するとされる与党プロジェクトチームの基準見直し案を踏まえた解決を求める要望書を読み上げた。舛添厚労相は「広く認定するという精神に立ち、できるだけ早く問題解決に努力する」と見直しに前向きな姿勢を見せた。
大阪地裁で勝訴した大阪市の木村民子さん(70)は「厚労省が控訴して裁判は長引き、裁判を闘いながら無念にも亡くなった被爆者がたくさんいる」と原爆症の被害実態を語った。
面会終了時に、舛添厚労相が「頑張りますから、お体に気をつけて」と原告に握手を求めると、原告側に拍手が広がった。
(北海道新聞より引用)
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