乳幼児期の法定集団予防接種時に注射器の使い回しでB型肝炎ウイルスに感染したとして、提訴準備を進める訴訟弁護団全国連絡会議が十二日、東京都内で開かれ、五月三十日に札幌、福岡の両地裁に各十数人が提訴することを決めた。三月二十八日の札幌地裁への提訴に続く第二次提訴となる。
弁護団によると、六月には静岡、広島、島根、鳥取の各地裁にも提訴する見通し。各訴訟の請求額はいずれも札幌訴訟と同額で、死亡六千六百万円、肝がんと肝硬変五千五百万円、慢性肝炎三千三百万円、未発症千六百五十万円。
集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染した人は六十万-七十万人とされ、このうち、予防接種が原因と証明可能な数百人が訴訟に参加する予定。
会議終了後、会見した奥泉尚洋弁護士(札幌)は「裁判を通して肝炎に感染させた国の責任を明確にし、医療費助成などの制度確立を求めたい」と訴えた。
(北海道新聞より引用)
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